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時代劇『馬耳東風』・・・台風来るか?

 投稿者:WINS99  投稿日:2009年10月 6日(火)18時10分40秒
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  シーン・・・WINS99城・・・松の廊下の午後・・・。

ドドドドドドドド・・・(廊下に響く足音)

家来1・・・「殿〜」
殿・・・「何事じゃ?」
家来1・・・「今週の中頃8日あたりに、台風という御方が初めてお城においでになるそうです。」
殿・・・「なに・・・台風と申すものが来ると・・・・。」
家来1・・・「御意・・・。」
殿・・・「・・・して、その台風なるものは、いったい何者ぞ?」
家来1・・・「有馬殿が申されるには・・・」
殿・・・「おお〜あの有馬殿か?」
家来1・・・「はい・・・有馬殿が申されるには、台風なるものは、雨風大変強くとてつもなく大きい曲者らしいとの事です。」
殿・・・「なに・・・かなり気象・・・気性が荒いのだな?・・・しかも曲者・・・曲がると申すか?」
家来1・・・「はい・・・かなりのヘソ曲がりかと・・・・(殿のように・・・)」
殿・・・「ん???・・・何か申したか?」
家来1・・・「いえ、何も・・・」(あぶない、あぶない。)
殿・・・「その台風と申すものは、何しに来るのじゃ?」
家来1・・・「それが・・・有馬殿にも分からぬとのこと・・・。」
殿・・・「なに、あの有馬殿にも分からぬと・・・・。」

ドトドドドドド・・・そこに廊下からの足音・・・・家来2登場・・・家来1に加わる。

家来2・・・「殿〜・・・・緊急事態です。」
殿・・・「何事じゃ?騒がしいのう・・・・。」
家来2・・・「18号だそうです。」
殿・・・「18号とは何じゃ?」
家来2・・・「台風殿は18番目だということです。」
殿・・・「側室がそんなにおるのか?」
家来2・・・「あっいや・・・側室ではなく・・・18番目の台風だということです。」
殿・・・「なに、18人もおったのか?・・・わしは1人で十分だと言うのに・・・。」
家来1・2・・・「くくくくっ・・・」(薄笑)
殿・・・「ん?・・・二人ともどうした?」
家来1・2・・・「いえ何も・・・」
殿・・・「ところで、その台風殿はオナゴなのじゃな?」
家来2・・・「いや・・・それに関しては聞いておりませぬが、昔はキャサリンとか申していたそうな・・・・。」
殿・・・「キャサリン?・・・南蛮のオナゴであるか?」
家来2・・・「それが、出生は不明だということです。」
殿・・・「なに・・・素性の分からぬ者の登城は許さぬ!」
家来2・・・「それが・・・止める術はないとの有馬殿のお言葉・・・・。」
殿・・・「なに・・・有馬殿がそう申しておるのか?」
家来2・・・「はい・・・しかも今回のは強力最大にて50米とか。」
殿・・・「50米?・・・・米俵50ということか?・・・献上物にしてはなかなかなもの、褒めて遣わす。」
家来2・・・「お言葉ですが・・・献上物ではないようで・・・。」
殿・・・「違うと申すか?」
家来2・・・「はい・・・力が50米ということみたいです。」
殿・・・「なに・・・50俵もの米俵を持ち上げるとな?」
家来2・・・「いえそうではなく・・・風の力だそうで・・・・。」
殿・・・「なに・・・風・・・・50俵の米を風で動かすと申すか?」
家来1・2・・・「・・・・・・。」
殿・・・「オナゴにしては・・・・強いのぅ・・・。」
家来2・・・「殿・・・キャサリン殿の時は、大荒れで大変な被害が出たとか・・・。」
殿・・・「う〜ん、米俵50米なら、機嫌を損ねられたら大変だのう・・・。して、オナゴ殿の名前はなんと申す?」
家来2・・・「メーローだそうです。」
殿・・・「メーローと申すのか?」
家来2・・・「はい、循環目でメーローですが、最初の18号は、サンサンと申したそうな・・・。」
殿・・・「ほう・・・二つの名前を持っておるのか?」
家来2・・・「いえ、台風殿の名前は東洋において140個あり、繰り返し使われるそうです。最初から18番目がサンサンということで、今回は循環してのメーローとのこと。」
殿・・・「・・・して、そのメーロー殿は、最初から何番目なのだ?」
家来2・・・「92番目とのこと。」
殿・・・「9・・・12とな?」
家来2・・・「分割なさるのは、殿の悪い癖ですぞ・・・92番目です。」
殿・・・「まあ良いではないか・笑」
家来2・・・「殿・・・いかがいたしましょう。」
殿・・・「う〜ん、8日に18号・・・今回の名前は最初から92番目で、最初から18番目はサンサン・・・そして初上陸の恐れ・・・。」
家来2・・・「なにかご指示を・・・。」
殿・・・「有馬殿をここへ・・・。」
家来1・2・・・「はっ、かしこまりました。」
殿・・・「待て・・・キャサリン殿の時の詳しいことは分からぬのか?」
家来2・・・「昭和という元号の22年に11号として発生したとのこと、9月15日に発生したらしく多くの方が犠牲になりました。」
殿・・・「さようか・・。」
家来2・・・「名前が判明した317名が記念碑に刻まれております。」
殿・・・「・・・心の痛むことである・・・有馬殿を呼べ・・・。」
家来2・・・「はは〜・・・。」

ドドドドドドドドド・・・家来1・2が走る。

殿・・・松の廊下の庭先を見て・・・。

殿・・・「この菊の花も散ってしまうのかのぅ・・・・。」

庭先の片隅で光る二つの眼・・・JRA藩の密偵がその様子を窺っていた。


つづく・・・・。
 
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